鍼灸②
日本では鍼灸や漢方は江戸時代頃までは医療の主軸でしたが、西洋文化が伝わり現在では医療といえば西洋医学主となっています。西洋医学は人体をパーツとして考え、悪い部分は切ったり交換したり薬で集中的に治療するということが多くみられます。一方東洋医学は人体すべてを見ることで、人体を構成する気・血・津液(水)のバランスを整え治療し病気にならないよう健康を維持する医療と考えられます。
最近では海外でも数値に表れないが症状がある西洋医学では対処できない分野を治療する東洋医学が注目されています。
外科手術など東洋医学では賄えないことや薬などの効果に比べ治療に時間がかかることなどもありますが薬が使えない方などにも有効な医療として世界でも見直されています。

WHO(世界保健機関)が鍼灸ではこのような疾患に効果があると認めています
WHO(世界保健機関)が定めた鍼灸適応症
【神経系疾患】
・神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠
・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
【運動器系疾患】
・関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頸椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛症
・外傷の後遺症など
【循環器系疾患】
・心臓神経症・動脈硬化症・高血圧症・低血圧症・動悸・息切れなど
【呼吸器系疾患】
・気管支炎・喘息・風邪など
【消化器系疾患】
・胃炎・消化不良・胃下垂・胃酸過多・下痢・便秘・胆のう炎・肝機能障害・肝炎
・胃十二指腸潰瘍・痔疾など
【代謝内分泌系疾患】
・バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血など
【生殖、泌尿器系疾患】
・膀胱炎・尿道円・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎など
【婦人科疾患】
・更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・不妊など
【耳鼻咽喉科系疾患】
・中耳炎・耳鳴り・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎
・扁桃炎など
【眼科系疾患】
・眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらいなど
【小児科系疾患】
・夜泣き・かんむし・夜驚・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症
・虚弱体質など